こんにちは!さくライフです。
このブログでは、未経験からのIT転職やリモートワークを豊かにする情報を発信中です!
ITパスポートってどんな試験ですか?
具体的な勉強方法を教えてください。
今回は上記のような質問について、体験談をもとにお答えしていきます。
私が管理栄養士からエンジニアへキャリアチェンジして最初に取得したIT関連資格が「ITパスポート」でした。
全くの異業種からエンジニアへと転向でしたが、わりとスムーズに業務に対応できた理由の一つに、
ITパスポートの学習でIT関連知識の全体像を知ることができたから(どんな分野の知識が必要とされるのかのイメージを描くことができていたから)があると思っています。
IT業界への転職を考えている方は、業界イメージを掴むとっかかりとしてぜひITパスポートの学習にトライしてみてください!
ITパスポートとは
iパス(ITパスポート)は、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
(出典:独立行政法人 情報処理推進機構 iパスWebサイト-iパスとは-)
情報処理技術者試験における位置付け
経済産業省が認定している情報処理技術者試験のうち、レベル1 に相当する試験です。
ITを利用するすべての社会人を対象としていますが、エンジニアを目指す方やIT業界への転職を希望する方にとっても、学習価値がある資格だと感じました。
ITパスポートの学習で得た知識が、技術者として、業界人として活躍するための基盤作りに役立つことは間違いないと思います。
試験概要
項目 | 内容 |
---|---|
試験時間 | 120分 |
出題数 | 小問:100問 |
出題形式 | 四肢択一式 |
出題分野 | ストラテジ系(経営全般):35問程度 マネジメント系(IT管理):20問程度 テクノロジ系(IT技術):45問程度 |
合格基準 | 総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること 総合評価点 600点以上/1,000点(総合評価の満点) 分野別評価点 ストラテジ系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点) マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点) テクノロジ系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点) |
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式 受験者はコンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。 |
採点方式 | IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づいて解答結果から評価点を算出します。 |
(出典:ITパスポート試験 -試験内容・出題範囲- から作成)
気にしておきたいポイントは、分野別の評価点に足切りラインがあるという点です。
どの分野もある一定の理解度が求められるため、各分野をある程度網羅できるように学習を進めていく必要があります。
試験はCBT方式で行われ、テストセンターなど全国の試験会場に出向きコンピューターを使って受験します。
試験はすべての都道府県で毎月実施されており、試験日時や会場を希望に合わせて選択できます。
出題範囲
分野 | No. | 大分類 |
---|---|---|
ストラテジ系 | 1 | 企業と法務 |
2 | 経営戦略 | |
3 | システム戦略 | |
マネジメント系 | 4 | 開発技術 |
5 | プロジェクトマネジメント | |
6 | サービスマネジメント(システム監査など) | |
テクノロジ系 | 7 | 基礎理論(アルゴリズム、プログラミングなど) |
8 | コンピュータシステム(ソフトウェア、ハードウェアなど) | |
9 | 技術要素(データベース、セキュリティなど) |
(出典:ITパスポート試験 -試験内容・出題範囲- から作成)
試験は、経営戦略や法務に関する「ストラテジ系」、プロジェクトマネジメントなどIT管理に関する「マネジメント系」、IT技術に関する「テクノロジ系」の3分野で構成されています。
IT技術だけでなく、経営に関することやマネジメントに関することなど、幅広く出題されます。すでに仕事をされている方であれば、どこかで一度は学んだことがある。という分野もあるかもしれません。
テクノロジ系問題は全体の45%ほどと最も出題割合が高いですし、学習自体も初めてという方が多いと思うので、しっかりと学習時間を確保したい分野です。
おすすめの参考書など
実際に私が受験した時に役に立った参考書やサービスを紹介します。
いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
イラストが豊富なため、IT技術の複雑な内容を視覚的にイメージできるのが良かったです。
説明もやさしく丁寧なので、ITのことを初めて勉強する方でも安心して取り組むことができます。
ITパスポート過去問道場
ITパスポート試験は「過去出題された問題と似たような問題」が出題される傾向があります。
過去問を繰り返し解くことで、よく出る問題や各分野の知識がどのように問われるかといった出題傾向を掴みやすくなります。
過去問道場には便利な機能も備わっていて、例えば、分野ごと問題を解いたり、回答の選択肢をランダムに並べ替えたりすることができます。
また、メンバー登録(無料)をすることで学習履歴を残すこともできます。間違えた問題の復習や改めて見返したい問題の確認にも便利です。
成績レポートでは、分野別の正答率や問題の正誤を確認することができます。
効果的な学習方法 5ステップ
1. まずは参考書を一通り読む
ITパスポート試験の全体像をつかむために、まずは参考書を1周することをおすすめします。
この時、分からないところがあっても、深追いせずに「ふ〜ん、そういうものがあるんだ。」程度でOK!
読んでいくと理解しやすいところ、詰まるところがあると思います。詰まるところは後から読み直して理解を深めていけば良いのです。
最初から完璧に理解する必要はありません。ITという新しい世界との出会いを楽しむような感覚で、軽い気持ちで読み通してみることからはじめてください。
2. 自分オリジナルの単語帳を作る
ITパスポート試験は四肢択一式の試験なので、どれだけ用語を理解できているか(覚えているか)が合否を分ける要素だと考えられます。
一度参考書を読んだだけでは、なかなか知識は定着しません。繰り返し通読することで、最初は理解できなかったことも段々と理解できるようになり、必要な知識が定着していきます。
ここでおすすめなのが、「自分オリジナルの単語帳」を作ることです。
覚えづらい用語をノートにまとめて、スキマ時間に確認する癖をつけておくと、用語理解が進みグッと合格に近づきます。
3. 過去問を解く
繰り返しになりますが、ITパスポート試験では、過去に出題された問題と似た問題が繰り返し出題される傾向にあります。
そのため、過去問を解いて問題に慣れ、試験範囲の知識がどのような形式で出題されているかを知ることが、合格への近道になります。
「過去問道場」はスマホからも問題を解くことができます。移動時間やちょっとしたスキマ時間も有効活用して、どんどん過去問に挑戦してみましょう。
ここで分からなかった問題は、再度参考書で確認したり、オリジナルの単語帳に用語を追加したりして知識を深めていきましょう。
4. 2と3のステップを繰り返す
何回繰り返したら良いのかは個人差があると思いますが、安定して7、8割の点数が取れるようになるまで回数を重ねることを一つの目安にしてはいかがでしょうか。
なお、過去問は平成21年から公開されています。
私は最新のIT技術や試験動向に則した問題に触れる狙いで、ある程度新しい年度の問題を優先的に解きました。
ちなみ私は、直近2、3回分を残して過去問を解き、受験直前の最終調整段階で残しておいた問題を活用する方法を取りました。
最終調整でどのように活用したかを次の項目で説明します。
5. 本番を見据えた最終調整を行う
試験直前は、本番を意識した準備も行いましょう。ここで残しておいた直近2、3回分の過去問の出番です。
本番の試験時間である120分を測って、1回分の過去問100問を通しで解いてみましょう。
100問解き切る体力も必要ですし、今の自分の能力で時間内に問題を解き切れるのか、ということを把握するためにも大切です。
最終調整段階で本番の感覚を掴んでおくことで、試験当日は落ち着いて挑むことができるでしょう。
まとめ
今回は、未経験エンジニアの合格体験記という内容で、体験談をもとにITパスポート試験に合格するための勉強法を解説しました。
ITパスポート試験の学習を通じて、ぜひITの世界をのぞいてみてください。
皆さまのITパスポート試験の合格を祈っています!
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事がお役に立てれば幸いです。